寺報「ねがい」
お知らせ
2025.07.03
悲しみを通さないと 見えてこない世界がある
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これは、相田みつをという方の詩です。聞いてください。

なみだをこらえてかなしみにたえるとき

ぐちをいわずにくるしみにたえるとき

いいわけをしないで だまって

批判にたえるとき

怒りをおさえて屈辱にたえるとき

あなたの眼のいろがふかくなり

いのちの根がふかくなる

悲しみ・苦しみ・怒り・屈辱にであったとき、私自身、この詩をくちずさんでいると、何だかほほえみが浮かんでくるのです。(中略)

受けとめ方によっては、イやなことまで、光った存在に変わってくれるのです。ただ一度の人生を空しいものにしてしまわないために、心に刻んでおいてほしいのです。

出典:東井(とうい)義雄(よしお)「正直者からは正直者の光が」探究社・法藏館(令和6年8月)17頁—20頁