これは、相田みつをという方の詩です。聞いてください。
なみだをこらえてかなしみにたえるとき
ぐちをいわずにくるしみにたえるとき
いいわけをしないで だまって
批判にたえるとき
怒りをおさえて屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろがふかくなり
いのちの根がふかくなる
悲しみ・苦しみ・怒り・屈辱にであったとき、私自身、この詩をくちずさんでいると、何だかほほえみが浮かんでくるのです。(中略)
受けとめ方によっては、イやなことまで、光った存在に変わってくれるのです。ただ一度の人生を空しいものにしてしまわないために、心に刻んでおいてほしいのです。
出典:東井(とうい)義雄(よしお)「正直者からは正直者の光が」探究社・法藏館(令和6年8月)17頁—20頁